こんにちは。神奈川県川崎市中原区の歯医者『武蔵小杉コモンズ歯科』の歯科医師の渋谷です。
ここ最近グッと気温が下がり冬本番といった季節がきましたね。免疫力が下がるこの季節皆様はいかがお過ごしでしょうか??
今回のブログは口臭についてです。ここ2年程は新型コロナウイルスのニュースでいっぱいです。
新型コロナウイルの感染予防策として、手指消毒やマスク着用が早い段階から効果があると言われています。そして、外出する際にはマスク着けている事が当たり前になっています。
マスクを毎日するようになった今、自分の口臭が気になるといった相談がクリニックに急増しております。このブログを見て少しでも皆様のお口の悩みを解決できたらと思います。
口臭の基本知識について
口臭症は大きく3つに分ける事が出来ます。
1真性口臭症→原因は様々であるが、口臭が実際に存在しているもの
2仮性口臭症→本人は口臭を訴えるが、診断結果として口臭は認められず
その結果を本人に伝え改善が期待できるもの(その結果で本人が口臭を気にしなくなる)
3口臭恐怖症→科学的に口臭が無いと証明しても、本人からの口臭があるという訴えが一向に改善しないもの。経過次第では心療内科に紹介することもある
2と3は説明通りですが、1の【真性口臭症】についての原因と対策は下記の通りになります。
まず真性口臭症は生理的口臭と病的口臭に分ける事ができ、 生理的口臭とは人が生活をしていて誰でも発生している口臭のことです。全く口臭がない人間はいないです。
原因は主に4つです。
舌苔・口腔内乾燥(口呼吸)・ホルモンバランスの崩れ・嗜好品や飲食物によるもの。
舌苔とは、舌についた乳白色の汚れで剥がれた粘膜や食べかす、さまざまな細菌の塊です。この細菌の塊が出すガスによって口臭が生じます。
口臭患者の約6割がこの舌苔が原因で口臭を気にしています。舌苔を落とす事が一番効果的です。専用の舌ブラシを用いるのも良いですし、普段使っている歯ブラシを用いても良いです。
舌を大きくだして奥から手前にとにかく優しく(舌はとてもデリケートな器官です)撫でるイメージで舌を擦ってください。
しかし強く舌を磨きすぎてしまうと味を感じる味蕾が傷ついてしまうので優しく磨く事がポイントです。
お口の乾燥ですが、1日のうち様々なシーンで乾燥が見られます。
例えば朝起きた時に感じるお口の乾燥は、睡眠中の唾液分泌低下が原因です。またマスクをしている為、鼻で呼吸がしづらくなり口呼吸になることも原因の1つです。
生理・妊娠・思春期・更年期などによるホルモンバランスの乱れも口臭に繋がります。
嗜好品、飲食物は特にニンニクやお酒などがあります。臭いの強い飲食をした場合は食後に歯磨きやお水でお口をゆすいで衛生状態を高める事をお勧めします。
{生理的口臭の対策}
生理的口臭は一時的なものなので、神経質になる事はないでしょう。
舌苔への対策は舌のケアが一番重要です。
口腔乾燥に対しては顎の下を親指でグッと押し込む唾液腺マッサージによって、唾液の分泌を促すことが有効です。
{病的口臭の原因}
歯周病・虫歯・口内炎・ 悪性腫瘍などが挙げられます。
全身の病気で言うと糖尿病や肝疾患、腎疾患でも特異的な口臭が生じることもあります。
{病的口臭の対策} 歯科医院によって行う口腔ケアが一番の対策になります。
まずは原因となっている病気を発見し、治療を行いましょう。
まとめ
口臭のほとんどは舌苔が原因で生じており、他の原因は一時的なものや歯科医院での口腔ケアで対策が可能です。
まずは口臭ケアとして毎日の歯磨きの際に舌も優しく磨いてみて下さい。
ここまで口臭の対策の説明をしてきましたが、少しでも口臭が気になる場合は近くの歯科医院に相談してみてください。
何か相談がございましたらお気軽にご連絡下さい。お待ちしております。
武蔵小杉コモンズ歯科
044-455-4108