川崎市中原区の歯医者「武蔵小杉コモンズ歯科」の吉田です。
徐々に気温も上がり、気温の変化で少し体調を崩される方をお見受けします。体調を崩すと、口の中がうずく経験はありますか?
実はお口の中の状態と体の状態には密接な関係があるのです。
免疫とお口の調子
お口を構成する要素として、骨、歯茎、歯、粘膜などがあげられます。どの組織にも血管が通っていて血管の中には血液が流れています。
血液の成分の赤血球は、酸素を運ぶことで有名ですよね。それでは、白血球はどんな働きがあるかご存知でしょうか?
白血球は、生体防御に関わる成分です。簡単に言うと、「体の中のパトロール隊」です。
常に、血管を通して体の隅々まで巡回し、敵の侵入がないか見張っています。敵の侵入を発見すると、自分で敵をやっつけたり、仲間に連絡を取って応援を要請したり、はたまた、武器を作って戦ったり、その働きは大変優秀なのです。この働きを、「免疫」と言います。
免疫は、年齢や、健康状態、ストレスで働きの具合に変化があります。当然、風邪をひいて体調不良であったり、栄養不足や寝不足、過度なストレスをかかえていると弱くなります。
例えば、親知らずが中途半端に生えている場合、歯と歯茎に隙間ができている事があります。この隙間を、きれいに磨ける方は少ないですし、私たちも歯ブラシだけできれいにすることは難しいです。歯科では、この溝を「歯周ポケット」と呼びます。データ上、歯周ポケットが4mm以上ある場合、歯ブラシの毛先が溝の奥まで届かないと言われています。この溝の奥にたまった汚れはどうなるでしょうか?
体の調子が良ければ、免疫によって、ばい菌と戦ってくれます。結果、症状としてご自身が感じることはほとんどありません。
しかし、免疫の力が弱まっている際は、ばい菌の侵入を許し、結果的に歯茎に違和感や疼き、場合によっては腫れることがあるのです。
今回は、親知らずを例に説明しましたが、このお話はお口のそれぞれの部位でおきてもおかしくありません。
大切な事は、お口の中にばい菌を停滞させないこと、免疫を弱めない事です。
お口の健康は体の健康。体の健康はお口の健康。
体調によって気になることがあればいつでもご相談下さい。