マウスピース矯正には、歯並びを矯正し見た目や噛み合わせを改善する効果があります。マウスピース矯正にはどうしても一定の費用がかかってしまうため、保険適用を受けたいと思う人も少なくないでしょう。
本記事では、マウスピース矯正の保険が適用されるケース、されないケースを解説します。費用の相場や費用を抑えるコツ、おすすめのマウスピース矯正についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、日本矯正歯科学会、日本歯科矯正専門医学会、日本成人矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会その他医学論文の情報を参考にしています。
目次
おすすめのマウスピース矯正を比較
マウスピース | 公式サイト | 値段目安 | 通院頻度 | 特徴 |
![]() キレイライン | 公式 | 月額:3,000円〜 (約17.6万円〜46.2万円) | 1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 | リーズナブルに短期間で矯正ができる |
![]() ALBA歯科 | 公式 | 月額:3,500円〜 (約29.7万円〜79.2万円) | 1~3ヶ月に1回 | インビザラインの症例は全国トップクラス |
![]() WITH DENTAL CLINIC | 公式 | 月額:6,000円~ (約33万円〜93.5万円) | 1ヶ月に1回 2ヶ月に1回 | 治療終了まで追加費用なし |
![]() ゼニュム | 公式 | 月額:6,800円〜 (約32万円〜66万円) | 通常1~2回 | 30万円台〜できるマウスピース矯正 |
![]() hanaravi | 公式 | 月額:4,700円〜 (約33万円〜66万円) | 最低1回 | 原則、通院不要のマウスピース矯正 |
マウスピース矯正は保険適用される?

マウスピース矯正は基本的に自由診療であり、原則的に保険適用されません。歯科治療で保険が適用されるのは、国が定める疾患の治療で医療費が発生するケースです。
保険診療の場合、患者の負担は実際に発生している治療費の3割程度に抑えられます。マウスピース矯正は見た目を良くする、もしくは嚙み合わせが悪いなど軽度な不都合を解消するための治療です。そのため、疾患の治療とは認められておらず、保険の適用から外れています。
マウスピース矯正が保険適用される条件3つ

マウスピース矯正は原則として保険適用外ですが、特定の状況下では保険適用となるケースも。具体的なケースとして以下3つが挙げられます。
- 厚生労働省が定める疾患である
- 手術を必要とする顎変形症
- 永久歯萌出不全に起因した咬合異常
それぞれ詳しく解説します。
①厚生労働省が定める疾患である
厚生労働省が定める疾患の治療としてマウスピース矯正が行われる場合、保険が適用されます。具体的な疾患は以下の通りです。
- 軟骨形成不全症
- 顔面半側萎縮症
- 骨形成不全症
マウスピース矯正が原則として保険適用外であるのは、多くが審美治療であるためです。しかし、上記の疾患であれば審美面での矯正ではないので保険適用を受けられます。
②手術を必要とする顎変形症
手術を必要とする顎変形症の治療でマウスピース矯正を行う場合、保険が適用されます。
顎変形症とは、上下の顎の骨がずれて噛み合わせが悪くなったり、骨格が左右非対称になったりする疾患です。症状が重いと日常生活に大きな支障をきたすため、顎変形症の治療に伴うマウスピース矯正は保険適用対象とされています。
ただし、顎変形症であっても、治療に手術が必要でなければ保険適用外です。マウスピース矯正が保険適用になるか気になる人は、歯科医師に相談しましょう。
③永久歯萌出不全に起因した咬合異常

永久歯萌出不全による咬合異常の治療にマウスピース矯正が伴う場合も、保険適用対象とされます。
通常12歳くらいまでに生えてくる永久歯ですが、生えてこない場合は歯茎に埋まっている可能性があります。永久歯が埋まったままでは、全体の歯の生え替わりを阻害し、さまざまな悪影響をもたらしかねません。
そのため、永久歯萌出不全による咬合異常の治療には保険が適用され、治療のためのマウスピース矯正も保険の適用対象です。
マウスピース矯正の治療費はどれくらい?

マウスピース矯正を歯全体に行う場合、開始から完了までに70万円〜120万円程度の費用が一般的に発生します。部分的に実施する場合は、10万円〜70万円程度が相場です。
マウスピース矯正は、歯並びの矯正の中でも費用がかかる方法であり、総額は決して安くありません。マウスピース矯正を実施するには、まず相談料や検査料、診断料がかかります。
実際に装置を装着した後も、装置の調整費用や経過観察による診療費が必要です。矯正した歯列を安定させるための保定装置にも費用がかかります。
実施するにあたって事前準備から経過観察、アフターフォローまで多くの工数が発生するため、高額にならざるをえないのです。
マウスピース矯正の費用を抑える5つの方法

マウスピース矯正は高額になりがちな治療ですが、工夫により費用を抑えられる可能性があります。具体的な方法として以下が挙げられます。
- 医療費控除を活用する
- 費用が抑えられる種類を選ぶ
- オンライン診療サービスを活用する
- 治療範囲を見直す
- デンタルローンを活用する
それぞれ解説します。
①医療費控除を活用する
医療費控除の活用により支払う税金を抑えられ、間接的に負担を軽減できます。
医療費控除とは、その年に負担した医療費が10万円を超えた場合、負担額に応じて所得から一定額を控除できる制度です。収入に応じて支払う所得税の減税を受けられます。
効果は収入額およびその年に支払った医療費により変動しますが、数十万単位で税金を抑えられる場合もあります。忘れずに活用しましょう。
医療費控除が利用できるのは、噛み合わせの改善等の目的を伴う場合です。完全に審美治療目的の場合は利用できません
②費用が抑えられる種類を選ぶ
マウスピース矯正にもいくつかの種類があります。安価な方法を選べば、その分費用を抑えることが可能です。
例えば、比較的軽微な歯列矯正であれば、「インビザライン」と呼ばれるマウスピース矯正を選択できる場合があります。インビザラインとは、アメリカで開発されたカスタムメイド型のマウスピース矯正手法。従来のマウスピース矯正と比べ、治療費の大部分を占める機器の費用を抑えやすいです。
歯科医師と相談し、費用を抑えたマウスピースを利用できる場合は積極的に検討しましょう。
③オンライン診療サービスを活用する

オンライン診療サービスでのマウスピース矯正は、通院での治療に比べて費用を抑えやすいです。
オンライン診療サービスとは、本来必要な通院の一部をオンライン診療で代替するサービスです。歯科医院としても対面診療の回数が減り、対応するコストを抑えられます。そのため、サービスの料金を通常の通院と比べて安価に設定しやすいです。
治療費だけでなく、歯科医院に通院するための時間やコストを節約できる点もメリット。オンラインでの診療に対して抵抗がない人におすすめできる診療サービスです。
④治療範囲を見直す
治療の範囲を絞ることで費用を抑える選択も可能です。マウスピース矯正には、歯全体の矯正を行う全体矯正と、部分を絞って行う部分矯正の2つがあります。部分矯正の場合は矯正範囲が狭いため、全体矯正と比べて費用を抑えられます。
歯並びの一部が気になる場合や、目につく前歯だけの矯正で満足できる場合、部分矯正を選ぶのも有効です。
ただし、部分矯正をした後に別の部分も追加で矯正する場合、最初から全体矯正するよりも費用がかかる可能性があります。治療範囲などを計画的に考えて最適な形を選択しましょう。
⑤デンタルローンを活用する
マウスピース矯正の費用を一括で支払えない場合は、デンタルローンの活用を検討しましょう。
デンタルローンとは、歯科治療にのみ活用できるローンです。信販会社が歯科医院への支払いを立て替え、患者は治療費と手数料をローン会社に分割で支払います。
デンタルローンの特徴は、一般的なカードローンやリボ払いと比べて限度額が高く、金利が低い点です。受けたい治療法の費用を一括で支払えない場合、活用を検討しましょう。
申し込みにあたっては審査が実施されます。結果によっては連帯保証人が必要となる場合もあるため注意してください。
費用を抑えつつ治療したい人におすすめのマウスピース矯正5選
治療費を抑えつつマウスピース矯正をしたい人に向けて、おすすめのマウスピース矯正を5つ紹介します。
マウスピース | 公式サイト | 値段目安 | 通院頻度 | 特徴 |
![]() キレイライン | 公式 | 月額:3,000円〜 (約17.6万円〜46.2万円) | 1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 | リーズナブルに短期間で矯正ができる |
![]() ALBA歯科 | 公式 | 月額:3,500円〜 (約29.7万円〜79.2万円) | 1~3ヶ月に1回 | インビザラインの症例は全国トップクラス |
![]() WITH DENTAL CLINIC | 公式 | 月額:6,000円~ (約33万円〜93.5万円) | 1ヶ月に1回 2ヶ月に1回 | 治療終了まで追加費用なし |
![]() ゼニュム | 公式 | 月額:6,800円〜 (約32万円〜66万円) | 通常1~2回 | 30万円台〜できるマウスピース矯正 |
![]() hanaravi | 公式 | 月額:4,700円〜 (約33万円〜66万円) | 最低1回 | 原則、通院不要のマウスピース矯正 |
それぞれの特徴やどのような人におすすめかも解説しているので、マウスピース矯正選びの参考にしてください
①キレイライン矯正
引用先:キレイライン矯正
キレイライン矯正の基本情報 | |
---|---|
目安費用 | 部分矯正 176,000円〜462,000円 |
全体矯正 - | |
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 3,300円 |
追加費用 | リテーナー:22,000円〜66,000円 ※6回以上で無料 |
矯正範囲 | 部分矯正(前歯上下12本) |
医院数 | 全国100院以上 |
キレイライン矯正は、前歯矯正など審美目的の治療を中心としたマウスピース矯正のブランドです。部分矯正に特化しており、コストを抑えた治療の実現を目指しています。
提携クリニックが全国で100院を超えており、全国的に通院しやすい点もメリット。デンタルローンを活用できるため、治療費の分割払いも可能です。
費用を抑えつつ、前歯を中心とした見た目の改善を目指したい人はキレイライン矯正をご検討ください。
※患者様の症状により、キレイライン以外の追加治療として片顎4万円(税込44,000円)の拡大床の併用やIPR、アタッチメントを歯科医師から推奨される場合があります。
※キレイライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定期間が必要です。
※クレジットカード払い・デンタルローンは18歳以上(高校生を除く)が対象となり、詳しい支払い方法や規約は各提携クリニックにより異なります。予約フォームの備考欄にご記載いただくか、初回検診にお越しの際にクリニックへご相談ください。
※デンタルローンを利用して7回コース(税込319,000円)を頭金なし・96回払いで支払う場合の手数料抜き・税別の分割支払金額です。
※一部クリニックはローン非対応。
※信販会社や手数料はクリニックにより異なります。
\お試しが22,000円から/
②ALBA
引用:ALBA(アルバ)
ALBA(アルバ)の基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 297,000円〜517,000円 全体矯正 682,000円〜792,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | リテーナー:33,000円~44,000円 |
矯正範囲 | 全体矯正 |
医院数 | 19院 |
ALBA歯科&矯正歯科は、インビザラインのマウスピースで多くの症例実績があります。
治療料金が総額表示で、相談料・調整料・保定装置代が料金に含まれている明瞭な料金体系であるため安心。さらに、最長5年間保証でマウスピースの追加費用がかからないため、治療費を予め把握しやすい点も魅力的です。
インビザラインでのマウスピース矯正を考えている人には、実績が豊富なALBA歯科&矯正歯科をおすすめします。
\土日祝日も通院できる/
③WITH DENTAL CLINIC
ウィズデンタルクリニックの基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 363,000円〜484,000円 全体矯正 693,000円〜847,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 3,300円~5,500円 |
追加費用 | リテーナー:33,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 1院 |
WITH DENTAL CLINICは、代官山本院をはじめ都内に3院を展開し、一般歯科・審美歯科・矯正歯科を行っています。
カウンセリングを無料で実施しているので、落ち着いて話を聞いてから治療を申し込めます。治療に関する疑問や不安をクリアにしてから、マウスピース矯正を開始可能です。
マウスピース矯正を含め複数の矯正方法を検討したい人は、WITH DENTAL CLINICのカウンセリングを申し込んでみましょう。
\メール相談は無料/
④ゼニュムクリア
引用:zenyum(ゼニュム)
zenyum(ゼニュム)の基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 324,500円 全体矯正 575,000円〜660,000円 |
初診料 | 22,000円 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | リテーナー:27,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 非公開(順次拡大中) |
ゼニュムクリアは、アジアを中心に展開するマウスピース矯正装置のブランドです。ゼニュムクリア自体は歯科医院ではなく、全国の歯科医院と提携してマウスピース矯正を実施しています。
歯科医院との提携により、治療費を抑えつつも対面での相談・診療を受けられる仕組みが大きなメリット。無料診断→提携クリニックの診断(有料)→治療計画(無料)→治療開始と段階を経て、慎重に治療を検討できる点も魅力です。
費用を抑えつつ、歯科医師のサポートを受けながら診療を進めたい人には、ゼニュムクリアがおすすめです。
\矯正可能か無料で診断可能/
⑤hanaravi
hanaraviの基本情報 | |
---|---|
目安費用 | 部分矯正 330,000円〜495,000円 |
全体矯正 660,000円 | |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | – |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 4院(東京、大阪、京都) |
hanaraviは、東京・京都・大阪のクリニック4院と提携するマウスピース矯正のブランドです。治療はオンラインを中心に進み、LINEで365日いつでも専門医に相談できます。
対面での診療は最低1回・平均1.3回であり、ほとんど通院せずに治療可能です。自宅や職場からクリニックに通いにくい人でも、少ない負担でマウスピース矯正ができます。
オンライン中心で治療したい人には、hanaraviが前向きな選択肢となるでしょう。
\効果が現れなければ全額返金保証/
まとめ:なるべく費用を抑え理想の歯並びを手に入れよう!

マウスピース矯正では、厚生労働省が定める疾患の治療に伴う場合などを除いて、一般的に保険が適用されません。治療を受ける人が全額を負担する自由診療となるため、マウスピース矯正にはある程度の費用がかかります。
費用を抑えつつマウスピース矯正を受けたい場合は、医療費控除やオンライン診療サービスなどを活用しましょう。治療範囲の見直しや、デンタルローンも有効です。
今回の記事を参考に、費用を抑えながら理想の歯並びを目指してみてください。