「自分に合うマウスピースのおすすめを教えてほしい」
「市販品と歯科医院のマウスピースの違いは?」
などとお悩みではありませんか。
マウスピースは、市販のものと歯科医院で購入するものの2種類に分けられます。使用目的や歯の症状に応じてマウスピースを選ぶのが大切です。
今回は、おすすめのマウスピースを目的別に11個紹介します。選び方やよくある質問にも回答するので、マウスピース矯正を検討している人はぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、日本矯正歯科学会、日本歯科矯正専門医学会、日本成人矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会その他医学論文の情報を参考にしています。
目次
おすすめのマウスピース矯正3選
歯列矯正を検討している人は、マウスピースブランドや歯科医院を利用しましょう。おすすめのマウスピース矯正は、以下の3つです。
マウスピース | 公式サイト | 値段目安 | 通院頻度 | 特徴 |
![]() キレイライン | 公式 | 月額:3,000円〜 (約17.6万円〜46.2万円) | 1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 | リーズナブルに短期間で矯正ができる |
![]() ALBA歯科 | 公式 | 月額:3,500円〜 (約29.7万円〜79.2万円) | 1~3ヶ月に1回 | インビザラインの症例は全国トップクラス |
![]() WITH DENTAL CLINIC | 公式 | 月額:6,000円~ (約33万円〜93.5万円) | 1ヶ月に1回 2ヶ月に1回 | 治療終了まで追加費用なし |
それぞれ詳しく紹介します。
①キレイライン矯正
引用先:キレイライン矯正
キレイライン矯正の基本情報 | |
---|---|
目安費用 | 部分矯正 176,000円〜462,000円 |
全体矯正 - | |
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 3,300円 |
追加費用 | リテーナー:22,000円〜66,000円 ※6回以上で無料 |
矯正範囲 | 部分矯正(前歯上下12本) |
医院数 | 全国100院以上 |
キレイライン矯正は、全国に100以上の提携医院を持つマウスピースブランドです。多数の症例経験をもとに、患者の悩みや希望に沿った治療提供を目指しています。
キレイライン矯正の特徴は、お財布に優しい料金です。初回22,000円(税込)でマウスピース矯正を体験できます。※2回目からは55,000円(税込)
初回のお試し治療で継続するかを決められるので、高額な費用を最初に支払う必要がありません。そのため、マウスピース矯正を始めるのにハードルが高く感じている人におすすめです。ぜひ、このチャンスを見逃さずに下記をクリックして初回検診に申し込んでください。
※患者様の症状により、キレイライン以外の追加治療として片顎4万円(税込44,000円)の拡大床の併用やIPR、アタッチメントを歯科医師から推奨される場合があります。
※キレイライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定期間が必要です。
\お試しが22,000円から/
②ALBA
引用:ALBA(アルバ)
ALBA(アルバ)の基本情報 | |
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費用目安 | 部分矯正 297,000円〜517,000円 全体矯正 682,000円〜792,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | リテーナー:33,000円~44,000円 |
矯正範囲 | 全体矯正 |
医院数 | 19院 |
ALBA(アルバ)は、東京や神奈川、海外に19院を開業している歯科医院です。特徴は全国トップクラスの症例数を誇る治療実績。治療実績を支える使用器具は、世界トップシェアのインビザライン ・ジャパン製マウスピース型歯科矯正装置です。
マウスピース矯正では一般的に、経過を見るため1カ月から3カ月に一度通院して状況を確認する必要があります。ALBAは、土日祝日も治療可能な年中無休です。自分の生活に合わせた通院計画を立てられます。
経験実績のある安心なALBAに、ぜひ下記から無料相談を申し込みましょう。
\土日祝日も通院できる/
③WITH DENTAL CLINIC
ウィズデンタルクリニックの基本情報 | |
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費用目安 | 部分矯正 363,000円〜484,000円 全体矯正 693,000円〜847,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 3,300円~5,500円 |
追加費用 | リテーナー:33,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 1院 |
WITH DENTAL CLINICは、代官山に院を構えています。矯正治療の他にも審美歯科や一般治療にも力をいれています。
特徴として、無料でのメール相談を実施しており24時間以内に返信してくれる点が挙げられます。各種無料カウンセリング予約も行っており、事前に疑問を解消してくれるため安心です。
WITH DENTAL CLINICが大切にしているのは、患者に寄り添った無痛治療。複数の麻酔プランを持ち、患者に負担をかけない治療を心がけています。ぜひ、この機会に下記から無料カウンセリングを受けてみましょう。
\メール相談は無料/
睡眠時におすすめのマウスピース(ナイトガード)5選

まずは睡眠時におすすめのマウスピース(ナイトガード)を5個紹介します。
目的に応じたマウスピースを選びましょう。
①MY HOME DENTAL マウスピース
引用:Amazon
装着タイプ | 全歯装着タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 柔らかめ |
MY HOME DENTALは、レンジで成形できる手軽さが魅力です。型取りのやり直しが何度でもできるため、初めてマウスピースを使う人も失敗しにくいでしょう。
マウスピースは柔らかく、弾力性があり歯にしっかりとフィットするため、違和感が少なく装着できます。スムーズに着脱できるのもメリットです。
ただし、睡眠時に噛み締めすぎると、朝起きて顎が痛くなる可能性があります。自分がマウスピースに向いているか、お試しで使うのもおすすめです。
\型を何度でも取り直せる/
②Dr.Qolis マウスピース
引用:Amazon
装着タイプ | 上歯装着タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 柔らかめ |
Dr.Qolisは男女兼用で、電子レンジで温めて装着できるマウスピースです。EVA樹脂で柔らかく付け心地の良さが特徴の一つ。付け外しがしやすく、お湯に入れて60秒後には柔らかくなるため、手軽にフィットする歯型を作れます。
比較的厚く作られているため、睡眠時にマウスピースの厚さで口が閉じられないという声もあります。しかし、ほかのマウスピースと比べて吸着感が優れているため、評価は高いです。
\付け心地が良い/
③Cutona 眠りジェンヌ
引用:Amazon
装着タイプ | 上歯装着タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 柔らかめ |
Cutonaの眠りジェンヌは、食いしばりや歯ぎしりによって歯へ負担がかかるのを防ぎ、快適な眠りをサポートしてくれます。
薄いEVA樹脂を使っているため、装着時にフィットしやすいでしょう。お湯で簡単に柔らかくなりますが、ちょうど良い柔らかさなので評価が高いマウスピースです。
薄く作られているため、睡眠時に口を閉じやすいのもポイントです。
\快適な睡眠をサポート/
④O.M.C TOKYO 歯ぎしり防止マウスピース
引用:Amazon
装着タイプ | 片歯成形タイプ |
素材 | シリコン |
硬さ | 柔らかめ |
O.M.C TOKYO 歯ぎしり防止マウスピースは、型取り不要のフリーサイズで男女問わず使えます。歯科医院でマウスピースと同じように、ほど良い厚みが特徴。シリコン素材で耐久性も重視して作られています。
独自開発のウェーブ構造により、衝撃・圧力を大幅に軽減することが可能です。前歯から合わせて奥歯にフィットするよう調整するだけなので、スムーズに装着できます。
また、使用後は水洗い可能なので清潔に保てます。60日間の返品・返金も付いているのでお試しで使うのにもおすすめです。
\男女問わず使える/
⑤ Nicotto デンタルマウスピース
引用:Amazon
装着タイプ | 全面成形タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 硬め |
Nicottoのデンタルマウスピースは、装着しても目立ちにくく、スタイリッシュなデザインが特徴です。素材にこだわり高い耐久性を実現し、柔軟性にも優れているため、マウスピース特有の痛みを軽減しています。
長時間の装着にも耐えることができるため、つけ心地の良さに定評があります。また、衛生面にも配慮されているのも特徴の一つです。持ち運びに便利な抗菌ケースや、洗浄用タブレットが付属しています。
使いまわしを考慮して2個入りになっているため、清潔感を重視する人におすすめです。
\マウスピースをきれいに保ちやすい/
スポーツにおすすめのマウスピース3選
スポーツにおすすめのマウスピースは以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①SISU マウスガード
引用:Amazon
装着タイプ | 全歯装着タイプ |
素材 | プラスチック |
硬さ | 硬め |
SISUマウスガードは、独特なDiffusixテクノロジーによって科学的に設計されたマウスガードです。従来のマウスガードより30%強度がアップされ、8倍の引張力を実現しました。スポーツでの強い衝撃から、歯や歯肉をしっかり保護してくれるでしょう。
また厚さはわずか1.6mmで、従来型マウスガードよりも50%薄く作られています。マウスピースが厚すぎて試合中気になる人には最適です。
歯型取りもスムーズに行うことができ、20回までやり直し可能なので、初めてマウスピースを成形する人でも安心です。
\頑丈なマウスピース/
②SUCFORTS マウスピース
引用:Amazon
装着タイプ | 全歯装着タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 硬め |
SUCFORTSのマウスピースは、子供から大人・プロ選手まで幅広い層に対応している多機能マウスガードです。
マウスピースは約80度のお湯で温めて歯にセットするだけで、簡単に自分で作れます。取扱説明書が付いているので、初めてマウスピースを使う人でも使いやすいでしょう。
素材は安全基準を満たしたEVA樹脂から作られているため、スポーツの現場で起こる怪我・トラブルを予防・緩和してくれます。
3個セットになっているため、同じものをずっと使いたくない人におすすめ。試合用・練習用・予備と分けて使うことも可能です。
\世代を問わず使える/
③ショックドクター マウスガード
引用:Amazon
装着タイプ | 全歯装着タイプ |
素材 | EVA樹脂 |
硬さ | 硬め |
ショックドクターは独自のマルチレイヤー構造を駆使し、世界中にいるアスリートのフィードバックをもとに製品を開発しています。ショックドクターのマウスガードの特徴は、前面に空いたベンチレーションホールで呼吸がしやすい点です。
マウスピースは簡単に作ることができ、歯に密着する快適なフィット感を実現し、衝撃吸収性とフィット感を強みとしています。
従来のマウスピースよりも50%軽くなっているため、比較的違和感が少ないです。プレイ中マウスピースが気になって集中が途切れることがないのは、うれしいポイントだと言えるでしょう。
\ベンチレーション付きで呼吸がしやすい/
マウスピースを選ぶときの6つのポイント
マウスピースを選ぶときは、以下の6つのポイントを意識しましょう。
- マウスピースを装着する目的で選ぶ
- マウスピースの種類で選ぶ
- マウスピースの素材をチェックする
- マウスピースの厚さをチェックする
- 歯科医院の受診が必要か判断する
- 価格で選ぶ
目的や用途が違うマウスピースを選んでしまうと、後悔しかねません。それぞれのポイントを詳しく解説します。
①マウスピースを装着する目的で選ぶ
マウスピースを選ぶときは、自分が装着する目的で選びましょう。マウスピースには、スポーツ用・歯ぎしり防止(睡眠時)・歯列矯正など用途に合わせた商品が多数存在します。
たとえば、スポーツ用のマウスピースであれば、瞬間的に力を込める際や衝突が多い競技などで歯を守ってくれるので安心です。
歯並びを治すのが目的であれば、歯列矯正用のマウスピースを選ぶ必要があります。市販で売っているマウスピースもありますが、より効果を発揮したい人は歯科医院で治療を受けましょう。
また、いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む人は、舌が気道を塞がないような仕組みになっているマウスピースがおすすめです。
市販のマウスピースを付ける際にも、医師に相談してから購入するのが無難です。
②マウスピースの種類で選ぶ
マウスピースを選ぶときは、種類で選ぶのが大切です。マウスピースの種類は大きく分けると、片歯成形タイプと奥歯装着タイプの2種類。
片歯成形タイプは厚みがあり前歯をしっかりと覆えるため、奥歯にかかる負担を軽減できます。一方奥歯装着タイプは、奥歯にしかマウスピースがない分奥歯に力を入れやすく、歯全体を守るのが特徴です。
以下では、マウスピースの詳しい種類を紹介します。
①セルフタイプ
セルフタイプはネット通販などで簡単に手に入り、沸騰したお湯でプレートを温めることで歯に装着できます。
歯科医院に行く手間が省ける点に着眼するとメリットですが、自分の感覚頼りになるため、噛み合わせの調整が困難です。
噛み合わせのバランスが崩れると、アゴの痛みや怪我に繋がります。少しのズレで歯やアゴに大きな負担がかかるので、正しい噛み合わせにするためには歯科医院で調整してもらいましょう。
②ナイトガード
ナイトガードは、睡眠時の歯ぎしり・食いしばりから歯やアゴを守ってくれます。ゴム製のソフトタイプとレジンを固めて作るハードタイプに分けられますが、ハードタイプの方がおすすめです。
ソフトタイプは耐久性が低く、食いしばりの力が強くなるため、虫歯のリスクを高めてしまいます。
一方、ハードタイプは一定の硬さを保ちつつ歯よりも柔らかい素材です。ナイトガードの厚さ分だけ噛み合わせを高くすると、歯ぎしりや食いしばりからしっかり歯を守ってくれます。
③スポーツタイプ
スポーツタイプのマウスピースは、パンチやタックルなどの強い衝撃から歯を守ってくれます。瞬発的に食いしばる際に歯を守ったり、歯で自分や相手をケガさせないのにも最適です。
睡眠時の歯ぎしり・食いしばりにはあまり効果を発揮しません。スポーツタイプのマウスピースはソフトタイプが多いため柔らかく、削れるのが早く、穴が空いてしまうリスクがあります。
スポーツタイプのマウスピースは、あくまでスポーツをする時に使うのにおすすめです。
③マウスピースの素材をチェックする
マウスピースを選ぶ際は、素材もしっかりとチェックしておきましょう。シリコン製・EVA製など素材によって耐久性や使い心地が変わります。症状の度合いや好みに合ったマウスピースを選んでください。
①シリコン素材
シリコン素材は、弾力があり柔軟性も高いため破損しにくいのが特徴です。マウスピース以外にも、さまざまな医療器具で使われています。
シリコン素材は柔らかいため、口当たりも優しく痛みも感じにくいです。ただし、症状が強い食いしばりのある人には不向きです。噛み締める力が強くなりすぎると、破れにくいといえど、使い続けると削れる可能性もあるため注意しましょう。
②EVA素材
EVA素材は、マウスピースの臭いや劣化が気になる人におすすめです。EVA素材は水分や色あせに強く、耐久性が強いため、衛生面を重視する人に向いています。
EVA製のマウスピースは、自分でお湯を沸かし、マウスピースをお湯につけ熱で変形させることで装着できます。それゆえ、高温になる場所に置くと変形する可能性があるため、取り扱いには注意する必要があります。
④マウスピースの厚さをチェックする
マウスピースを選ぶ際は、厚さもチェックしておくとよいでしょう。マウスピースは厚いタイプと薄いタイプに分かれます。
厚いタイプは外からの強い衝撃や、食いしばりから歯を守るスポーツ用のマウスピースが多いです。格闘技やラグビーなど、相手に直接接触するスポーツには厚いタイプを選びましょう。
薄いタイプは寝ているときに装着するのが一般的です。着けたときの違和感が少ないのが特徴で、マウスピースを初めて買う人は、薄いタイプから慣らすのがおすすめです。
⑤歯科医院の受診が必要か判断する
マウスピースを選ぶ際は、市販で買うか歯科医院での受診を経てからマウスピースを装着するか判断する必要があります。
市販のマウスピースは手軽に買えますが、必ずしも自分の歯列に合うわけではありません。一方、歯科医院で作るマウスピースは市販品よりも値段は高いですが、自分の歯型に合ったものを作ってくれます。
忙しくて歯科医院に行けない人や、試しに使いたい人は市販品でも問題ありません。しかし、長時間歯ぎしりをしていたり、頭痛や顎の痛みなど体に症状が現れたりする場合は歯科医に診てもらった方がよいでしょう。
⑥価格で選ぶ
マウスピースを選ぶ際、やはり価格は多くの人が気になるところです。市販のマウスピースと歯科医院のマウスピースの費用は大きく異なります。
市販品はネットで誰でも簡単に手にできるよう、値段が安く設定されています。Amazonで検索すると、1000円〜3000円で買えるマウスピースがほとんどです。
一方、歯科医院でマウスピース矯正を行う場合、値段は以下のようにまったく違います。
- 部分矯正:約10万円~70万円
- 全面矯正:約30万円~100万円
歯科医院でマウスピース矯正を行う場合は、部分矯正と全面矯正でも費用が異なります。その分、オーダーメイドで作成できる点や、歯科医のサポートを受けられる点が市販との違いです。どちらにするかは、担当の歯科医と相談してから決めましょう。
マウスピースを装着する4つのメリット

マウスピースを装着するメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 歯を正常な位置に固定できる
- 歯のすり減りを防止できる
- 顎関節の負担を防止できる
- スポーツでの歯の損傷を防げる
マウスピースを装着することで歯の健康を守れます。詳細を見ていきましょう。
①歯を正常な位置に固定できる
マウスピースを装着すると、歯を正常な位置に固定できます。歯周病などでグラついた歯は、歯ぎしりで位置がズレるケースが多いです。マウスピースをつけると歯が固定され、噛み合わせが変わるのを防いでくれます。
ただし、マウスピースを装着しただけで歯ぎしりは改善されません。歯ぎしりのほとんどはストレスが原因です。マウスピースは歯列を矯正するのが目的なので、歯ぎしりを治すには別のアプローチが必要です。
②歯のすり減りを防止できる
マウスピースをつけることで、歯のすり減りを防げます。歯ぎしりは、歯を横にスライドする動きを頻繁にするために、歯がすり減ってしまう現象です。歯がすり減ると、噛み合わせが悪くなったり知覚過敏になったりする原因になります。
マウスピースを付けると、歯が削れるのを防ぐ代わりに、マウスピースが削れて歯を守ってくれます。ただしマウスピースを使い続けると、穴があくこともあるため、高さや噛み合わせを調整できるマウスピースを選ぶとよいでしょう。
③顎関節の負担を軽減できる
マウスピースは顎関節の負担を軽減できるのにも役に立ちます。人間の噛む力は強く、とくに寝ている間の歯ぎしりはほとんどが無意識なので、知らぬ間に歯へ大きな負担がかかっていることがあります。
マウスピースは歯全体の力を受け止めてくれるので、顎関節や筋肉への負担を軽減できます。また、詰め物が取れたり被せ物が欠けたりするのも防いでくれるため、マウスピースをつけるメリットは大きいと言えるでしょう。
④スポーツでの歯の損傷を防げる
マウスピースは、スポーツにおいて歯の損傷を防ぐのにも重要な役割を果たします。スポーツによっては、外から強い衝撃を受けて歯が破損するなど、口腔内でトラブルを引き起こすこともしばしば。
マウスピースはケガを防ぐだけでなく、衝撃の分散・吸収もしてくれます。格闘技向けのマウスピースのように、比較的厚みがあり歯以外にもくちびるや舌を守るといった特徴があるものもあります。
スポーツ用のマウスピースは市販でも買えますが、安全性やフィット感を考慮すると、歯科医院で作るのが無難です。
マウスピースを装着する3つのデメリット
メリットがある一方で、マウスピースを装着するデメリットもいくつか存在します。
- 費用がかかる
- 装着に慣れるまで時間がかかる
- メンテナンスが必要
購入前にデメリットも把握しておきましょう。
①費用がかかる
マウスピースを付けようとすると、種類によっては高額な費用がかかります。たとえば、歯列の全体矯正では100万円以上の費用がかかることがあります。美容目的の歯列矯正は健康保険や医療費控除の対象外のため、原則全額自己負担です。
一方、機能回復を目的とした治療は、健康保険や医療費控除の対象です。たとえば、歯ぎしり用マウスピースの場合、保険適用で約5,000円で済みます。
ただし、使っていくうちにマウスピースが壊れると、作り直しが必要です。その場合、治療方法や各医院にもよりますが、追加費用がかかることがあります。
なお、マウスピース矯正をする場合は、矯正終了後も逆戻りを防ぐためにリテーナーの装着が必要です。リテーナーには20,000~60,000円程度の費用がかかります。
②装着に慣れるまで時間がかかる
マウスピースは初めてつける人にとっては、装着に慣れるまで時間がかかるでしょう。矯正治療をするなら1日約20時間以上装着する必要があります。寝るときも装着しなければならず、とくに初めの方は違和感があり、最初の2・3日は眠りにくいかもしれません。
効果が出る前にあごの痛みや口の渇きが気になる人もいます。マウスピースは普段よりも噛み合わせが高く調整されており、唇が閉じにくくなっているためです。
マウスピースの装着に慣れてくると徐々に違和感は緩和しますが、それまではある程度の忍耐が求められます。
③メンテナンスが必須
マウスピースを装着した際に最も面倒なのがメンテナンスかもしれません。マウスピースの使用後はしっかりと洗浄し、清潔に保つ必要があります。
さらに矯正をする場合は、約10日に1回新しいマウスピースに交換しなければなりません。新しいマウスピースを保管しておく必要もあります。
マウスピースを使っていくうちに、噛み合わせやあごに異常が発生したりマウスピースが破損・変形したりすることも。定期的に歯科医院で診てもらう必要もあるため、少し手間がかかりますが、十分な効果を感じるためには大切です。
おすすめのマウスピースに関するよくある質問
おすすめのマウスピースに関する質問をまとめました。
- マウスピースの手入れ方法は?
- マウスピースを装着したまま飲食できる?
- 市販のマウスピースでも効果が期待できるの?
- マウスピース装着時の注意点は?
- マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
- どんなスポーツにマウスピースが必要?
それぞれ詳しく回答します。
①マウスピースの手入れ方法は?
マウスピースの手入れ方法は、以下のとおりです。
- 装着時:歯磨きをし、汚れを取ってから装着する
- 起床後:マウスピースを外して水で洗う
汚れがある場合、入れ歯洗浄剤や中性洗剤を使って洗うとよいでしょう。市販の歯磨き粉は研磨剤が入っているため、使用を避けましょう。また、買い替えのタイミングは咬合面がすり減ってきたときです。
メーカーによって水の温度や使用可能な洗浄液は異なります。しっかりと使用前に説明書をしっかり確認しておきましょう。
②マウスピースを装着したまま飲食できる?
装着したままでも飲食できますが、基本的に食事をとるときはマウスピースを外しましょう。
砂糖が入っている食べ物などはマウスピースをつけたまま食べると、虫歯の原因になります。水を飲むときは装着したままでも問題ないですが、コーヒー・紅茶などマウスピースに色が移る飲み物を飲むときは外しましょう。
食べ終わったら再度装着しますが、歯磨きもしくはうがいをしてからマウスピースを付けてください。
③市販のマウスピースでも効果が期待できるの?
市販のマウスピースは必ずしも効果が期待できるわけではありません。リーズナブルで簡単に成形できるのは魅力ですが、歯列にジャストフィットせず、違和感が残る場合が多いです。
一方歯科医院で作るマウスピースは市販品よりも費用はかかりますが、自分の歯型に合わせて作るためフィットします。
そのため、市販のマウスピースは普段忙しくて歯科医院に行く時間がない人や試しに使ってみたい人に向いています。しかし、長時間の歯ぎしりや頭痛・顎の痛みなど体に症状が現れる場合、歯科医院に相談するのがおすすめです。
④マウスピース装着時の注意点は?
マウスピース装着時は主に以下4つの注意点を守りましょう。
- 食事の際はマウスピースを外す
- 食事後は歯を磨いてから装着する
- 装着時間をしっかりと守る
- 決められたスケジュールどおりにマウスピースを交換する
虫歯のリスクを避けるため、食事中はマウスピースを外し、食事後再度つける際は歯を磨いてから装着しましょう。
マウスピース矯正中は、1日20時間以上つけておく必要があります。装着時間を守らないと矯正期間が延びてしまい、理想の歯に近づかないので注意してください。
またマウスピース矯正は、決められたスケジュールに沿ってマウスピースを交換しながら歯を動かします。勝手に自分のタイミングで交換すると治療期間が長引く可能性もあるので気をつけましょう。
⑤マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、理想の歯並びを作るという点では変わりません。
ワイヤー矯正は装着したワイヤーで力をかけて歯を動かします。歯を動かす力が大きいため、広範囲の歯を矯正可能です。抜歯が必要な矯正でも、理想の歯を目指せます。
一方、マウスピース矯正は徐々に力をかけていくため、ワイヤー矯正よりも大きく歯を動かせません。多くの歯の状態に対応しているわけではないため、大きく動かす必要があるならワイヤー矯正が向いているでしょう。
⑥どんなスポーツにマウスピースが必要?
マウスピースの装着は以下のようなスポーツで義務付けされています。
- 格闘技(ボクシング・キックボクシング・K-1・空手(一部))
- アメリカンフットボール
- ラグビー(一部)
- ラクロス
- インラインホッケーなど
装着の義務がなくても、マウスピースが推奨されていたり、よく使われていたりするスポーツは以下のとおりです。
- サッカー
- バウケットボール
- 体操
- 柔道
ここで紹介したスポーツに取り組む際は、スポーツ用のマウスピースを検討してみてください。
まとめ:目的にあったマウスピースを選ぼう
マウスピースは市販で買って装着する場合と歯科医院でマウスピース矯正を行う場合にわけられます。
市販のマウスピースは種類が多く、どれを選んでいいかわからない人もいるでしょう。自分の使用目的に応じたものを選ぶことが大切です。
しかし、より確実に効果を実感したいのであれば、歯科医院でマウスピース矯正を行うのがおすすめです。市販のマウスピースよりも費用が高くなりますが、理想の歯に近づくことができます。
歯並びについて悩んでいる人は、まず歯科医院に相談してからマウスピースを検討してみるとよいでしょう。