「出っ歯だから人に会うのが恥ずかしい」
「出っ歯だから自分に自信がない」
このような悩みを抱えている人は多いはずです。
日本人の10人に1人以上が出っ歯を抱えています。容姿面でのデメリットだけでなく、放置すると虫歯や歯周病などを発症する恐れも。
出っ歯が軽度である場合は、基本的にマウスピース矯正治療で改善できます。歯並びに悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、日本矯正歯科学会、日本歯科矯正専門医学会、日本成人矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会その他医学論文の情報を参考にしています。
目次
出っ歯におすすめのマウスピース矯正を比較
マウスピース | 公式サイト | 値段目安 | 通院頻度 | 特徴 |
![]() キレイライン | 公式 | 月額:3,000円〜 (約17.6万円〜46.2万円) | 1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 | リーズナブルに短期間で矯正ができる |
![]() ALBA歯科 | 公式 | 月額:3,500円〜 (約29.7万円〜79.2万円) | 1~3ヶ月に1回 | インビザラインの症例は全国トップクラス |
![]() WITH DENTAL CLINIC | 公式 | 月額:6,000円~ (約33万円〜93.5万円) | 1ヶ月に1回 2ヶ月に1回 | 治療終了まで追加費用なし |
![]() ゼニュム | 公式 | 月額:6,800円〜 (約32万円〜66万円) | 通常1~2回 | 30万円台〜できるマウスピース矯正 |
![]() hanaravi | 公式 | 月額:4,700円〜 (約33万円〜66万円) | 最低1回 | 矯正専門医が担当するため安心 |
出っ歯はマウスピースで治療できる

骨格に問題がない軽度の出っ歯である場合、マウスピース矯正で治療改善が期待できます。
一般的に上の前歯は、下の前歯よりも2〜3mm前に出ていることが多く、4mmを超えると出っ歯と診断されます。軽度の出っ歯に分類される場合、奥歯の噛み合わせがよく、抜歯せずに上下の前歯の傾斜を調整可能です。
出っ歯では噛み合わせに問題があるケースも多いため、歯と歯の間を研磨したり、小臼歯の抜歯を行うケースもあります。
骨格に関係なく、前歯がきれいに並ぶスペースを確保できる場合が、マウスピース矯正の適応範囲です。
出っ歯になる主な原因5つ

出っ歯になる原因は、生まれつきの骨格に起因する先天的なものと、生活習慣に起因する後天的なものに分けられます。遺伝を原因とする場合は改善が難しいですが、後天的な原因ならば普段の意識により改善できる場合もあります。
出っ歯になる主な原因は以下の5つです。
- 遺伝
- 癖
- 口呼吸
- 姿勢
- 事故などによる乳歯の早期の抜け
以下で詳しく説明します。
①遺伝
骨格が原因の出っ歯は、ほとんどが遺伝によるものと言われています。 特に、下顎より上顎が前に出ている上顎前突(じょうがくでんとつ)が代表的です。
他にも、生まれつき前歯が外側に張り出すように生えてくるケースや、上顎が正常よりも成長してしまうケースがあります。
下顎の成長が見られず上顎よりも下顎が後ろに下がり、相対的に出っ歯になっている場合もあるようです。
②癖
幼少期からの口周りの癖が長く続いた場合、その影響を受けて前歯が前方に傾き、出っ歯になる場合があります。
具体的には、「指しゃぶり」「爪を噛む」「唇を噛む」などの口周りの癖です。これらの癖により、上の前歯が圧迫されて前に出たり、下顎が下がったりします。特に、幼少期の「指しゃぶり」は歯並びに影響が出やすいので注意が必要です。
また、柔らかい食べ物ばかり食べていると、奥歯を使わずに前歯で噛む習慣がつきます。奥歯をしっかり使える食生活を心がけましょう。
③口呼吸

鼻呼吸をすると舌は上の前歯の裏側に位置しますが、口呼吸をしているときは下の前歯の裏側に収まります。口呼吸を続けると舌に余計な圧力がかかり、出っ歯になる可能性が高いです。
さらに、口呼吸では口の内側から外側に少しずつ圧がかかります。鼻呼吸の習慣が身についていない人は、出っ歯がよりひどくなる傾向があります。
無意識のうちに口呼吸となってしまう人は、普段から鼻呼吸を意識し、舌を正しい位置に置いておく意識が大切です。
④姿勢
猫背のように、食事のときも前かがみの姿勢になっていると、前歯だけで噛むようになり出っ歯になりやすいです。悪い姿勢での食事が続くと、咀嚼に使われない奥歯周辺の筋肉が衰え、歯並びが乱れる原因にもなります。
姿勢がかなり悪い場合は、出っ歯がより強調されてしまい見た目の面でも良くありません。
また、姿勢は出っ歯だけでなく全身の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。姿勢の悪さに気づいたら早急に改善しましょう。
⑤事故などによる乳歯の早期の抜け
乳歯の早期喪失とは、乳歯が本来生え変わる時期よりも早く抜けてしまうことです。虫歯などが原因で乳歯が抜ける場合もありますが、転倒や事故などによる外傷で乳歯が抜けてしまうケースもあります。
乳歯が早く抜けてしまうと、空いたスペースの周りにある歯が寄ってくるので、永久歯が生えるためのスペースがなくなります。
下顎の乳歯に早期喪失が生じると、上顎の前歯より下顎の前歯が後ろになり、出っ歯になる可能性があるでしょう。
出っ歯を放置すると虫歯や歯周病のリスクがある

出っ歯では、口が開きやすく噛み合わせも悪いため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
口の中が乾燥すると唾液による防御作用がなくなり、歯垢が停滞してしまうからです。
また、出っ歯では歯と歯の間に段差が生まれやすいため、歯ブラシを使った掃除が難しいです。段差に歯垢や食べカスが残ったままの状態を放置すると、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。
虫歯や歯周病が悪化すると、歯の神経や骨を破壊して抜歯に至る場合もあります。歯のトラブルを避けるためにも早めの治療を心がけましょう。
マウスピース矯正の2つのメリット

マウスピース矯正の主なメリットは以下の2つです。
- 痛みを抑えながら治療できる
- 嚙み合わせも修正できる
以下で詳しく解説しています。
①痛みを抑えながら治療できる
マウスピース矯正は、治療中の痛みが少ない矯正方法です。
通常の矯正治療では、歯槽骨内で歯根膜の伸び縮みが発生するため、歯根膜が引っ張られたり縮んだりする際に痛みを伴います。
マウスピース矯正では、装置が歯茎や粘膜を傷つけたりしない点も痛みの軽減につながっています。できるだけ痛みを感じずに治療したい人に、マウスピース矯正はおすすめです。
②嚙み合わせも修正できる
歯科医師によって治療の適応範囲であると判断されれば、マウスピースによって嚙み合わせを修正できます。
ただし、きちんと噛み合わせを修正し歯並びを整えるためには、自分に合ったマウスピースの使用が重要です。最初の形だけで矯正するのではなく、動かした歯の状態に合わせて、何度も作り変えていく必要があります。
マウスピースで出っ歯を矯正する場合の注意点4つ

マウスピース矯正により出っ歯は治りますが、以下の点に注意が必要です。
- 症状が重症の場合は治せない可能性がある
- 嚙み合わせの矯正はできない
- 費用や期間が治療前にわからない
- 経過観察やメンテナンスが必要となる
以下で順番に詳しく説明していきます。
①症状が重症の場合は治せない可能性がある
出っ歯の原因が顎の骨格にある場合は、マウスピース矯正のみでは対応できない場合があります。上顎が過度に前方に出ている骨格性上顎前突や、下顎が過度に引っ込んでいる骨格性下顎劣成長などは、治せないケースが多いです。
歯並びにのみ原因があるような軽度のケースであれば、マウスピース矯正でも治療できます。アゴの骨の大きさや位置の大きなズレを伴うような重度の場合、歯並びを整えただけでは改善は期待できません。
②嚙み合わせの矯正はできない
マウスピース矯正で出っ歯の治療を進めた結果、噛み合わせに違和感が出てしまう事例もあるようです。
マウスピース矯正そのものに問題があるわけではなく、歯並びだけ重視したために噛み合わせが悪くなるケースがみられます。
歯並びを綺麗にすることが、必ずしも噛み合わせを正しくするとは限りません。見た目だけにとらわれず、噛み合わせを十分考えたうえで矯正治療をすすめましょう。
③費用や期間が治療前にわからない

矯正治療にはいくつもの過程があるため、治療を始めるまでは料金の総額をイメージできないのが実状です。
マウスピース矯正の値段は、歯科医院によって大きく異なります。前歯のみの部分矯正は10〜40万円、奥歯から治す全体矯正は60〜100万円が相場です。
矯正治療前の「相談料」「検査料」「診断料」のほかに、治療中も「矯正装置料」「調整料」がかかり、個人の症状により変動します。
マウスピース矯正をする前には、経済的な余裕を持っておきましょう。
④経過観察やメンテナンスが必要となる
矯正後の歯をそのまま放置するとさまざまなリスクが高まるため、歯列矯正はアフターケアが必要です。アフターケアを怠ると、整えた歯並びが再び乱れるケースも少なくありません。
矯正後の治療は、「リテーナー」(保定装置)をつかったメンテナンスが一般的です。メンテナンス時には、「保定装置料」と「メンテナンス料」がかかります。
矯正後のメンテナンス期間は、個人差があるものの平均して3年ほどです。治療後の費用がかかる点も、十分把握しておく必要があります。
出っ歯を治したい人におすすめのマウスピース矯正5選

マウスピース矯正はさまざまな種類があるため、自分に合った矯正方法を選ぶのが重要です。出っ歯を治したい人におすすめのマウスピース矯正5選を紹介します。
マウスピース | 公式サイト | 値段目安 | 通院頻度 | 特徴 |
![]() キレイライン | 公式 | 月額:3,000円〜 (約17.6万円〜46.2万円) | 1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 | リーズナブルに短期間で矯正ができる |
![]() ALBA歯科 | 公式 | 月額:3,500円〜 (約29.7万円〜79.2万円) | 1~3ヶ月に1回 | インビザラインの症例は全国トップクラス |
![]() WITH DENTAL CLINIC | 公式 | 月額:6,000円~ (約33万円〜93.5万円) | 1ヶ月に1回 2ヶ月に1回 | 治療終了まで追加費用なし |
![]() ゼニュム | 公式 | 月額:6,800円〜 (約32万円〜66万円) | 通常1~2回 | 30万円台〜できるマウスピース矯正 |
![]() hanaravi | 公式 | 月額:4,700円〜 (約33万円〜66万円) | 最低1回 | 矯正専門医が担当するため安心 |
それぞれ特徴があるため、全体と部分矯正の費用、矯正期間、範囲、医院数などと合わせてご覧ください。
①キレイライン矯正
引用先:キレイライン矯正
キレイライン矯正の基本情報 | |
---|---|
目安費用 | 部分矯正 176,000円〜462,000円 |
全体矯正 - | |
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 3,300円 |
追加費用 | リテーナー:22,000円〜66,000円 ※6回以上で無料 |
矯正範囲 | 部分矯正(前歯上下12本) |
医院数 | 全国100院以上 |
キレイライン矯正は、透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、前歯上下12本を重点的に整えていく矯正歯科治療です。対応している歯並びの例として、ガタガタの歯並びや出っ歯、すきっ歯などがあげられます。
噛み合わせも考慮しますが、上下6本ずつの前歯12本を重点的に動かす矯正方法は見た目重視の治療です。
美しい歯ならびに憧れている人は、キレイラインに問い合わせてみましょう。
※1患者様の症状により、キレイライン以外の追加治療として片顎4万円(税込44,000円)の拡大床の併用やIPR、アタッチメントを歯科医師から推奨される場合があります。
※2キレイライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定期間が必要です。
※3クレジットカード払い・デンタルローンは18歳以上(高校生を除く)が対象となり、詳しい支払い方法や規約は各提携クリニックにより異なります。予約フォームの備考欄にご記載いただくか、初回検診にお越しの際にクリニックへご相談ください。
※4デンタルローンを利用して7回コース(税込319,000円)を頭金なし・96回払いで支払う場合の手数料抜き・税別の分割支払金額です。
※5一部クリニックはローン非対応。
※6信販会社や手数料はクリニックにより異なります。
\お試しが22,000円から/
②ALBA
引用:ALBA(アルバ)
ALBA(アルバ)の基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 297,000円〜517,000円 全体矯正 682,000円〜792,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | リテーナー:33,000円~44,000円 |
矯正範囲 | 全体矯正 |
医院数 | 19院 |
世界トップシェアであるインビザライン ・ジャパン製のマウスピース型矯正装置の症例数は、ALBAが全国でもトップクラスです。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置が難しい場合でも、各院に矯正専門のドクターが在籍しているので、安心して相談できます。
マウスピース矯正の効果は、症例数が重要な判断材料になるため、実績を重んじる人はALBAに相談してみましょう。
\土日祝日も通院できる/
③WITH DENTAL CLINIC
ウィズデンタルクリニックの基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 363,000円〜484,000円 全体矯正 693,000円〜847,000円 |
初診料 | 無料 |
再診料 | 3,300円~5,500円 |
追加費用 | リテーナー:33,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 1院 |
各種カウンセリングは全て無料で、知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧に対応してくれます。
患者目線に立った無痛治療など、複数の麻酔プランを設けて高品質な治療にこだわっています。
リーズナブルで高品質なマウスピース矯正に興味がある人は、WITH DENTAL CLINICをご検討ください。
\メール相談は無料/
④ゼニュムクリア
引用:zenyum(ゼニュム)
zenyum(ゼニュム)の基本情報 | |
---|---|
費用目安 | 部分矯正 324,500円 全体矯正 575,000円〜660,000円 |
初診料 | 22,000円 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | リテーナー:27,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 非公開(順次拡大中) |
Zenyum(ゼニュム)は、シンガポール発の最先端テクノロジーを駆使したマウスピース矯正です。
ゼニュムの料金プランは3つのパターンのみで、料金が明確なため安心して利用できます。
専用アプリがある点もZenyumの特徴です。 治療モニタリングとガイダンスが提供されているため、気になる人はまずゼニュムの無料診断を受けてみましょう。
\矯正可能か無料で診断可能/
⑤hanaravi
hanaraviの基本情報 | |
---|---|
目安費用 | 部分矯正 330,000円〜495,000円 |
全体矯正 660,000円 | |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | – |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 4院(東京、大阪、京都) |
ハナラビでは初期の検診以降、自宅に直接マウスピース装置を届けてくれます。1~4回ほどの通院回数で歯列矯正が可能です。
LINEを介したメディカルチームによるサポート体制も確立されており、安心と手軽さを備えた歯列矯正を実現しています。
定額制で余計な費用負担がない点や、経験豊富な歯科医師が担当する点もメリットです。
リーズナブルな価格での歯列矯正を希望する人はハナラビの無理診断を試してみましょう。
\効果が現れなければ全額返金保証/
出っ歯のマウスピース矯正に関するFAQ

Q.市販のマウスピースで出っ歯の矯正はできる?
A.市販のマウスピースは、いびきや歯ぎしりなどに効果があります。しかし、柔らかい素材のため、歯列改善や出っ歯の改善は期待できません。
Q.マウスピースは1日にどれくらい装着していればいいの?
A.マウスピースは歯に力を加えて動かすため、1日のうち20時間ほどの装着が目安です。装着時間が指示された時間よりも短いと、治療効果も当然低くなります。
まとめ:出っ歯をマウスピース矯正で治療しよう
出っ歯は、噛み合わせが悪くなる、虫歯や歯周病のリスクが上がるなど、健康面にも重大な影響があります。見た目にコンプレックスを感じる人の場合は精神的な影響も考えられるため、早期改善が望まれます。
出っ歯は、基本的にはマウスピース矯正で改善が可能です。骨格に原因がある重度の出っ歯の人以外は、マウスピースでの治療を検討してみましょう。
自分にどんな治療が適切か、抜歯をする必要があるかどうかなど、矯正医を交えて相談することが大切です。