マウスピース矯正は、周りに気付かれず歯並びを綺麗に整えられるおすすめの矯正方法。
前歯だけなど部分的な矯正なら、従来のワイヤーを用いた矯正より低価格・短期間で治療できるのが魅力です。しかし
「マウスピース矯正は、種類が多くて違いが分からない」
「自分に合うマウスピース矯正はどれなんだろう」
「マウスピースの選び方を知りたい」
と悩む人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、
を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事は、日本矯正歯科学会、日本歯科矯正専門医学会、日本成人矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会その他医学論文の情報を参考にしています。
目次
マウスピース矯正は透明で目立ちにくい矯正方法
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置で歯を矯正する方法。数週間ごとにマウスピースを交換しながら歯並びを整えます。
矯正中でも目立ちにくいため、人と接する機会が多くてもバレることなく治療を続けることが可能です。
マウスピース矯正の費用と治療期間
マウスピース矯正の費用と治療期間は、矯正する範囲により大きく変わります。
前歯など気になる部分だけ矯正する部分矯正なら、矯正範囲が限られるため、安く短期間で治療を終えられます。
奥歯を含む歯全体を矯正する全体矯正の場合、費用や治療期間はかかりがち。しかし、見た目に加えて噛み合わせまで整えてくれるのが魅力です。
前歯だけ矯正したい人は部分矯正がおすすめ
部分矯正は、笑った時に見える前歯だけを重点的に矯正する方法。そのため、上図のような前歯に限った悩みを抱えている人におすすめです。
ただし、人により部分矯正ができるかは異なるため、まずはカウンセリングで自分の歯並びが部分矯正で治るか確認してみましょう。
マウスピース矯正の効果
マウスピース矯正は、上図のような軽度〜中度の歯並びの乱れなら、従来のワイヤー矯正と同等の効果を期待できます。
以下では、マウスピース矯正でどう歯並びが変化したかを紹介しているため、「マウスピース矯正でちゃんと歯並びが綺麗になるか不安…」という人は治療を受けるかどうかの参考にしてみてください。
・お写真は全て患者様の許可を得て掲載しております。
・治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった資料期間を記載しています。
・リテーナー1セット無料です。破損・汚損・紛失時は上下顎1セット11,000円で再作成します。
・主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
・症例写真に関するご不明点やご質問がありましたら、メールにてお問い合わせください。
参考:クリアアライナーと固定器具による治療効果の比較
マウスピース矯正後の横顔や口元の変化
マウスピース矯正では、歯並びを整えることで横顔や笑った時の口元も綺麗に見せることが可能。フェイスラインがすっきり整い、顔の歪みも改善されるため、小顔効果も期待できます。
マウスピース矯正の失敗しない選び方
ここからは、マウスピース矯正の失敗しない選び方を紹介します。
費用で選ぶ
マウスピース矯正は、自由診療のため治療費が高額になりがち。そのため、支払いの負担を考え、月々の支払い額で選ぶことが大切です。
また、追加費用などで想定より費用がかさむことも。月々の支払い額に加えて治療終了までの総額費用も確認しておくとよいでしょう。
矯正範囲で選ぶ
マウスピース矯正は、種類により矯正できる範囲が異なります。奥歯まで矯正したくても、部分矯正にしか対応していないマウスピースでは治療できないため注意が必要。
そのため、自分が矯正したい範囲に対応しているマウスピースを選ぶことが大切です。
通院頻度で選ぶ
マウスピース矯正の通院頻度は1ヶ月に1回程度ですが、治療が長引くと通院が面倒になることも。最近は、定期通院不要のマウスピース矯正も出てきています。
忙しかったり、近くにクリニックがない人は、通院頻度が少ないか、通院不要のマウスピースを選びましょう。
サポート体制で選ぶ
矯正中は、マウスピースの紛失や治療中の痛みなど、予期せぬトラブルが起こりがち。そのため、トラブルが起こった際にどう対応してくれるかも重要です。
マウスピース矯正の中には専用ラインを通して、歯科医師に直接質問できるサポートも。トラブルに備え、利用前にどんなサポートがあるかも事前に確認しておきましょう。
マウスピース矯正おすすめ9選
ここからは、マウスピース矯正のおすすめ9選を紹介していきます。
マウスピース | 公式 | 費用目安 | 通院頻度 | 特徴 |
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月額:3,000円〜 総額:約23万円〜43万円 |
1ヶ月半に2回 3ヶ月に2回 |
リーズナブルに短期間で矯正ができる | |
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月額:3,000円〜 総額:約17万円〜46万円 |
2ヶ月に1回 | 治療期間を医師と相談できる | |
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月額:4,700円〜 総額:約33万円〜66万円 |
最低1回 | 矯正専門医が担当するため安心 | |
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月額:9,800円〜 総額:約33万円〜66万円 |
最低1回 | 原則、通院不要のマウスピース矯正 | |
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月額:院により異なる 総額:約22万円〜100万円 |
1〜3ヶ月に1回 | 世界で1,300人以上が利用した実績 | |
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月額:1,760円〜 約11万円〜66万円 |
2〜3ヶ月に1回 | 追加料金がかからない | |
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月額:8,800円〜 総額:約31万円〜99万円 |
3ヶ月に1回 | 専用アプリで治療をサポート | |
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月額:3,000円〜 総額:約30万円〜110万円 |
2ヶ月に1回 | 2万円からお試しができる | |
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月額:場合による 総額:約22万円〜110万円 |
2ヶ月に1回 | 審美と機能両面を追求した治療 |
キレイライン矯正
引用:キレイライン矯正
※注記
※保険適用外の自由診療となります。
※1 2017年4月~2022年3月の契約者様の合計数
※2 デンタルローンを利用して7回コース(税込319,000円)を頭金なし・96回払いで支払う場合の手数料抜き・税別の分割支払い金額です。一部クリニックはローン非対応。信販会社や手数料はクリニックにより異なります。
- 月々3,000円から矯正できる
- 10万人以上が利用※1したマウスピース矯正
- 全国100院以上※2で治療を受けられる
キレイライン矯正は、月々3,000円から歯並びを整えられるマウスピース矯正。前歯上下6本の矯正に特化しているため、費用を抑えることが可能に。
前歯中心の矯正になりますが、人から見える範囲だけ矯正してコストを抑えたいという人に、おすすめのマウスピース矯正です。
※注記
※1 2017年4月~2022年3月の契約者様の合計数
※2 2022年12月現在。最新の提携院情報は予約フォームよりご確認ください。
※3 治療期間には個人差があります。保定期間は含みません。

治療期間 約1年
治療費用 319,000円
・治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった治療期間を記載しています。
・上記に記載している症例の治療費用は、コースで購入した場合の費用です。1回ずつ購入したい場合は、初回のみ2万円(税込22,000円)・2回目以降5万円(税込55,000円)の費用になります。コースを組み合わせたほうが、費用が安くなります。
・初回検診料の金額はクリニックによって異なりますので、予約画面にてご確認ください。
・再診料はクリニックによって異なりますので、詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。
・来院回数はコースで契約した場合の最短の来院スケジュールで計算しています。来院回数は提携クリニックによって異なる場合があります。また歯科医師の診断により、来院回数が変更になる可能性があります。
・上記に記載している各症例の治療費用・追加治療費用・再診料以外に、初回検診料3,300円(税込)〜、およびリテーナー費用2~6万円(上下・税込22,000円~66,000円)が別途発生します。6回以上のコース契約の方はマウスピース型リテーナーが無料になります。なお、保定期間中の再診料はクリニックによって異なりますので、詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。
キレイライン矯正の口コミ・評判




キレイライン矯正の基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 231,000円〜418,000円 |
全体矯正 - | |
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 3,300円 |
追加費用 | リテーナー:22,000円〜66,000円 ・・・・・・※6回以上で無料 |
矯正範囲 | 部分矯正(前歯上下12本) |
医院数 | 全国100院以上 |
\お試しが22,000円から/
ホワイトライン
- 月額3,000円から矯正ができる
- ホワイトニングも同時にできる
- 治療期間は最短3ヶ月
ホワイトラインは、月額3,000円からできるマウスピース矯正。
完全国内生産のため、安全性が高いのが特徴。治療の目安期間も3〜9ヶ月と非常に短期間で治療を完了させることができます。
お試しも2万円ほどでできるので、初めて矯正をする人でも安心して治療を受けられます。


治療期間 4ヶ月(3回コース)
治療費用 102,300円
マウスピース矯正のリスクと副作用
・1日の装着時間が守られない場合やマウスピースが担当医師の指示通りに使用されない場合、望まれる治療結果の到達に影響を与えることがあります。
・次のステージのマウスピースに交換した際に歯の圧痛を感じることがあります。また、マウスピースが歯肉、頬及び唇に触れることで、擦り傷または痛みが生じる場合があります。
・次のステージのマウスピースに交換した際に歯の圧痛を感じることがあります。また、マウスピースが歯肉、頬及び唇に触れることで、擦り傷または痛みが生じる場合があります。
・適切な口腔衛生上および歯科疾患予防上の管理を怠った場合には、虫歯、歯周病、歯肉炎もしくは脱灰等が生じることがあります。
ホワイトラインの口コミ・評判






ホワイトラインの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 176,000円〜462,000円 |
全体矯正 - | |
初診料 | 3,500円前後(院により変動) |
再診料 | 3,000円前後(院により変動) |
追加費用 | マウスピースリテーナー:11,000円〜22,000円 ホワイトリテーナー:16,500円〜33,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正(上下前歯12本) |
医院数 | 30院以上 |
\ホワイトニングも同時にできる/
hanaravi
- 矯正専門の歯科医師が担当
- 平均通院回数1.3回
- 月々4,700円から治療できる
hanaraviは、経験豊富な厳選された歯科医師が担当するマウスピース矯正。治療の質が高く、イメージ通りの綺麗な仕上がりになりやすいです。
費用も月々4,700円からとリーズナブルなため、低価格で質の高い治療を受けたいという人におすすめ。
また、オンラインで経過観察ができるため通院回数を最小限に抑えることが可能。忙しくて通院の時間が取れない人にもおすすめです。


治療期間 約7ヶ月
治療費用 約385,000円
・効果には個人差があります。
・お写真は全て患者様の許可を得て掲載しております。
・治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった資料期間を記載しています。
・リテーナー1セット無料です。破損・汚損・紛失時は上下顎1セット11,000円で再作成します。
・主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
hanaraviの口コミ・評判






hanaraviの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 330,000円〜495,000円 |
全体矯正 660,000円 | |
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
追加費用 | – |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 4院(東京、大阪、京都) |
\矯正専門医が担当/
Oh my teeth
- 通院は初めの1回のみ
- 24時間ラインで相談可能
- 初診料が無料
Oh my teethは定期通院の必要がないマウスピース矯正。初めの1回だけ歯型を取れば、あとは自宅で治療を進められます。
初診料が無料なため納得のいくまで何度でもカウンセリングを受けることが可能。ラインで歯科医師に直接相談もできるため、治療中でも安心です。


治療期間 2ヶ月
治療費用 330,000円
※効果には個人差があります
oh my teethの口コミ・評判






Oh my teethの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 330,000円 |
全体矯正 660,000円 | |
初診料 | 無料 |
再診料 | – |
追加費用 | 原則なし |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 5院(東京、大阪) |
\通院なしで治療が完了/
インビザライン
- 世界で1,300万人が利用した実績
- 矯正範囲が幅広い
- 高度なAI技術で質の高い治療を提供
インビザラインは、世界的にも高いシェアを誇るマウスピース矯正。高度なAI技術やインビザライン独自の特許をもとに、精度の高い治療を提供しています。
幅広い歯並びに対応しているため、歯並びの悪さに不安があっても治療できる可能性が高いです。全国に提携医院があるため、多くの歯科医院で取り扱ってるのも大きな利点です。
インビザラインの口コミ・評判






インビザラインの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 300,000〜500,000円 |
全体矯正 700,000円〜1,000,000円 | |
初診料 | 院により異なる |
再診料 | 院により異なる |
追加費用 | 院により異なる |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 2,000院以上 |
\実績多数のマウスピース矯正/
ウィスマイル矯正
- お試しプランが1,650円
- 月額1,760円から始められる手軽さ
- 無制限コースもあり
ウィスマイル矯正は、月額1,760円から始められるマウスピース矯正。お試しも1回1,650円と、他と比べてもかなり低価格でマウスピース矯正を受けられます。
また、追加費用もかからないため安心して治療を進めることが可能。
できるだけ費用を抑えて矯正をしたいという人におすすめのマウスピース矯正です。


治療期間 6ヶ月
治療費用 352,000円
※効果には個人差があります
ウィスマイル矯正の口コミ・評判






ウィスマイル矯正の基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 107,800円〜352,000円 |
全体矯正 517,000円〜660,000円 | |
初診料 | 無料(院により異なる場合あり) |
再診料 | 無料(院により異なる場合あり) |
追加費用 | – |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 全国48院 |
\月額1,760円からできる/
DPEARL
- 症例に合わせた豊富なプラン
- オンライン診療にも対応
- 使いやすいラインサポート
DPEARLは、オンラインサポートが充実したマウスピース矯正。ラインで治療の進捗を確認したり、歯科医師からのアドバイスを受けたりできます。
治療コースが多いため、より細かく自分の歯並びに合ったプランを選べるのが魅力。
通院は基本的に月に1回ですが、提携医院が近くにない人は、オンライン診療を受けることも可能です。


治療期間 4〜6ヶ月
治療費用 429,000円
※効果には個人差があります
DPEARLの口コミ・評判






DPEARLの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 308,000円〜554,000円 |
全体矯正 693,000円〜990,000円 | |
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 2,200円(処置がある場合) 500円(処置がない場合) |
追加費用 | – |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 全国25院 |
\オンラインサポートが充実/
ローコスト
- 月々3,000円から矯正できる
- 幅広い歯並びに対応可能
- 最短2週間で治療開始
マウスピース矯正ローコストは、月々3,000円から矯正ができるマウスピース矯正。幅広い症例に対応しており、全体矯正も可能です。
前歯上下各6本から対応しているため、少し気になる部分があるという人におすすめ。
治療開始までも最短2週間と非常に早く、思い立ったらすぐに矯正を開始できますよ。


治療期間 約7ヶ月半
治療費用 約385,000円
※効果には個人差があります
ローコストの口コミ・評判






ローコストの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 300,000円〜450,000円 |
全体矯正 450,000円〜1,100,000円 | |
初診料 | 約3,850円〜(院により異なる) |
再診料 | 約3,850円〜(院により異なる) |
追加費用 | リテーナー:5,500〜22,000円 |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 300院以上 |
\月々3,000円から矯正できる/
高輪クリニック
- 専門医師による徹底したヒアリング
- 機能・審美面を両立させた矯正を追求
- 無料で相談ができる
高輪クリニックでは、審美面と機能面を追求したマウスピース矯正を提供しています。
見た目を整えるのはもちろん、頭痛やくいしばり、エラ張りなど歯並びの悪さからくる症状の根本的な治療が可能です。
また、歯並びを悪化させる一因である姿勢や癖の改善も同時に実施。骨格矯正やサポーターの提供など、歯にとどまらない包括的な歯科矯正を提供してくれますよ。
高輪クリニックの口コミ・評判






高輪クリニックの基本情報 | |
目安費用 | 部分矯正 220,000円〜660,000円 |
全体矯正 770,000円〜1,100,000円 | |
初診料 | 無料(相談のみ) |
再診料 | – |
追加費用 | 精密検査:33,000円(治療に進む場合は治療費に含まれる) |
矯正範囲 | 部分矯正、全体矯正 |
医院数 | 1院(品川) |
\審美・機能の両面を追求した治療/
マウスピース矯正の流れ
STEP 1![]() ![]() |
カウンセリング 医師が歯の状態を確認して、治療内容や費用について説明します。 |
STEP 2![]() ![]() |
精密検査 レントゲンやCT撮影で、歯全体の状態を確認します。 |
STEP 3![]() ![]() |
診断・治療計画の作成 検査の結果をもとに、治療計画を立てます。 |
STEP 4![]() ![]() |
治療開始 1ヶ月〜3ヶ月おきに通院して治療の進み具合を確認します。 |
STEP 5![]() ![]() |
治療終了〜保定期間 歯が元に戻らないよう、保定装置をつけて歯並びを固定します。 |
マウスピース矯正の治療中に注意すること
ここからは、マウスピース矯正の治療中に注意すべきことを3点紹介します。
1日20時間以上マウスピースを装着する
マウスピース矯正では、1日20時間以上マウスピースを装着します。時間が足りないと、治療期間が長引いたり、歯が予想とは異なる動きをしたりする場合も。
そのため治療中は、食事の時以外は常にマウスピースをつけておきましょう。
食事中はマウスピースを外す
食事中は必ずマウスピースを外しましょう。マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースが変形したり割れたりすることも。
また、ジュースやコーヒーといった飲み物も基本的に飲むことはできません。マウスピースをつけているときは、水以外口に入れないということを意識しましょう。
毎日マウスピースを洗う
マウスピース矯正では、マウスピースを毎日洗うことが重要。洗浄しないと汚れや唾液が残り、虫歯や歯が変色する原因になります。
また、お湯や歯磨き粉は、マウスピースの変形や傷の元になるため注意が必要。水で優しく揉むように洗うのがコツです。
- 水道水で優しく洗う
- 柔らかめの歯ブラシで磨く
- マウスピース用洗浄剤で除菌する
マウスピース矯正でよくある失敗と対処法
マウスピース矯正は、多くのメリットがありますが、失敗するリスクもあります。失敗の原因とその対処法を知り、失敗を避けられるよう注意しましょう。
マウスピース矯正の失敗例
- 歯並びが悪化する
- 虫歯、歯周病になる
- 歯並びが元に戻る
- 効果が感じられない
歯並びが悪化する原因
歯並びが悪化する原因は、医師の力量不足。医師に歯科矯正の知見がないと、治療計画を適切に設計できないため失敗が起こりがち。そのため、経験や知識のある医師を見極めることが重要です。
▼対処法
- 矯正治療を専門とする歯科医院を選ぶ
- 治療のデメリットまで伝えてくれる医師を選ぶ
- 疑問や質問にしっかり答えてくれる医師を選ぶ
虫歯、歯周病になる原因
虫歯や歯周病は、マウスピースや口内の汚れが原因。また、マウスピースをつけている間は、細菌を洗い流す唾液が歯に届かないため、虫歯になりやすい環境でなっていることも原因の一つです。
▼対処法
- マウスピースは毎日洗う
- 食事後は必ず歯を磨く
歯並びが元に戻る原因
歯並びが元に戻る原因は、歯が元に戻る保定装置を正しく着用していないため。矯正したばかりの歯には、元の位置に戻ろうとする力が働くため、放っておくと治療前の歯並びに戻ってしまいます。
▼対処法
- 治療後は歯を固定するため、治療期間と同じ期間、保定装置をつける
効果が感じられない原因
マウスピース矯正で効果が感じられないのは、マウスピースの装着時間が足りないことがほとんど。また、装着時間が短いと矯正の効果が感じられないだけでなく、むしろ歯並びが悪化する恐れもあります。
▼対処法
- 1日の装着時間を守り、20時間以上はマウスピースを装着する
マウスピース矯正で治療できない例
虫歯や歯周病などの口内トラブルがある場合は、矯正治療をすることはできません。まずは、口内トラブルの治療が先になります。
また過度な歯並びの乱れなら、ワイヤー矯正。そもそも骨格が歪んでいる場合は、外科手術による治療が必要となる可能性が高いです。
ケース | 矯正できない理由 |
重度の歯周病 |
歯肉炎が悪化し、根本から歯の組織が溶ける可能性がある。 |
歯を大きく動かす必要がある |
マウスピース矯正は、歯を大きく移動させることは苦手。 |
インプラントが複数入っている |
インプラントは人工物のため、矯正で動かせない。 |
顎の骨格に異常がある | 顎の骨そのものが歪んでいるため、外科手術が必要。 |
埋まっている歯がある | 埋まっている歯を引っ張れるのは、ワイヤー矯正のみ。 |
マウスピース矯正でよくある質問
ここからはマウスピース矯正でよくある質問について、紹介していきます。
市販のマウスピースに矯正の効果はある?
市販のマウスピースに矯正効果は、全くありません。
むしろ歯に合っていないマウスピースをつけることで、今より歯並びが悪化する可能性も。
市販のマウスピースは、歯ぎしり防止を目的としたものがほとんどのため、歯並びの改善までは期待できません。
マウスピース矯正で抜歯することはある?
歯並びの状態によっては、抜歯が必要になることもあります。
抜歯の有無は、治療前の診断などで判断されます。
丸1日マウスピースをつけないとどうなる?
1日程度であれば、大きな影響はありません。
マウスピース矯正は、少しずつ歯を動かす治療。1日に歯が動くのは約0.03mmほどです。そのため、治療計画を1日延長することでカバーが可能。
ただし、1週間単位でマウスピースをつけないと、移動した歯が元の位置に戻るため、治療期間が大きく長引きます。
治療中にマウスピースをなくしたらどうなる?
マウスピースを破損・紛失した場合は作り直しが可能です。
ただし、作り直しの際には費用がかかるため極力無くさないよう気をつけましょう。
また紛失している間は、歯が元の位置に戻ろうとするため1つ前のマウスピースをつけて歯が戻るを防ぐことが必須です。
マウスピース矯正に保険は適用される?
マウスピースでは、基本的に保険は適用されません。
しかし、一部例外があり以下の場合では保険を適用することができます。
いずれの場合も、一定の条件を満たした医療機関でのみ保険が適用されるため、あらかじめ調べておくとよいでしょう。
①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療
まだ乳歯の残っている子供でもマウスピース矯正は効果がある?
まだ乳歯が残っている子供でも、マウスピース矯正は効果があります。
歯並びを整える大人のマウスピース矯正とは異なり、子供のマウスピース矯正は、将来生えてくる永久歯の歯並びを整えるためのもの。
早めにマウスピース矯正を行うことで、顎や口周りの筋肉を鍛え、正しい発達をサポートしてくれます。
マウスピース矯正で理想の歯並びに
マウスピース矯正は、周りに気付かれることなく歯並びを矯正できます。
しかし、マウスピース選びを間違うとお金も時間も無駄に費やしてしまうことに。
まずは気になる歯科医院を見つけ、カウンセリングを受けてみることがおすすめ。
本記事を参考に自分にあった歯科医院を見つけ、理想の歯並びを手に入れてくださいね。