こんにちは。
川崎市中原区の歯医者「武蔵小杉コモンズ歯科」の石原です。
夏も本番になり水分補給が大事な季節になりましたが皆様は水分しっかりと取っていますか?!
夏バテになり口腔内の環境が変化しやすいので気を付けましょう。
今回はフッ素について書きます。
フッ素とは?
フッ素(元素記号:F)とは私たちの身近な自然界にある元素のひとつです。
お魚やお茶などの多くの食品に含まれています。フッ素は歯の虫歯予防だけでなく、丈夫な歯や体の骨を作るために必要な役割を果たしています。
フッ素を利用することで虫歯の発生を予防することができます。
虫歯予防の3つの作用
・再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進する作用
・歯質の強化
歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯を作っていく作用
・細菌の酸産生抑制
歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)の中に潜んでいる虫歯原因菌の働きを弱めて、酸が作られるのを抑える作用
フッ素の使用方法
フッ素の利用方法には3つあります。
特に最も身近で手軽なフッ素配合歯磨きは毎日使用し、その他の方法と組み合わせると効果的です。
1,フッ素配合歯磨き
歯磨きのたびに使用すると、磨いている間の効果に加えて磨き終わった後で歯や口腔粘膜に残ったフッ素が少しずつ唾液に混ざり効果を発揮し続けます。
虫歯予防の効果を高めるために、長い時間口腔内にフッ素を停滞させることが大事になります。
歯磨剤の量やうがいの方法にも気を付けましょう!!
1,使用方法
1.歯磨剤の量は成人の場合1~2cm(約1g)程度にする。
2.歯磨き後のうがいは1回程度にするとフッ素の口腔内の停滞率が上がります。
2,年齢別使用方法目安
6ヶ月(歯の萌出)~2歳 →500~1000ppmのフッ素濃度 歯ブラシの先端1~3mm程度
3~5歳 →500~1000ppmのフッ素濃度 歯ブラシの先端5mm以下
6~14歳 →1000ppmのフッ素濃度 1cm程度
15才以上~ →1~2cm程度(約1g)
※1000ppm以上のフッ素入り歯磨きの使用は6歳以上になってから使用して下さい。
2,フッ素洗口
4歳以上からフッ素洗口液でうがいを行う方法です。
1日1回又は1週間に1回の利用方法があります。家庭や幼稚園・保育園では1日1回が進められています。
小・中学校では1週間に1回が薦められています。
継続して使用することで効果が高まりますが、歯科医院か要指導医薬品取り扱い店で購入します。
3,フッ素塗布
歯科医院でフッ素を歯に直接塗る方法です。
年に数回塗布します。小児は歯の質が弱い(未完成)なので、特に効果的です。
高濃度のフッ素はしっかりと意思の疎通が取れるのと、ぶくぶくがしっかりとできるようになってから行えます。大体2歳前後から行えます。
フッ素はしっかりと容量・用法を知り正しく使用することで虫歯予防になるので、
わからないことがあれば、歯科医院で聞くことをおすすめ致します!!!
フッ素を使用していても、正しいブラッシングの仕方を知る事や定期健診は必要になります!!